一目均衡表について



一目均衡表は、チャート分析法の一つ。 都新聞(現在の東京新聞)兜町担当記者であった一目山人(いちもくさんじん)こと細田悟一によって、1936年に考案されたテクニカル指標。 一目均衡表は基準線、転換線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンから構成される。2本の先行スパンに囲まれた部分は雲と呼ばれる。時間を重視し相場は買い方と売り方の均衡が崩れた方向に動くとの考えに基づき作られた。一目山人みずから手がけた解説本は全七巻にも及び、身につけば非常に有用とされる一方、時間論・波動論・値幅観測論などを総合的に判断する必要があるため、習得までの難度は極めて高い。また、一部の巻が絶版になっているため、すべてを正しく把握できている者は極少数である。 株価チャートの複雑さに対し、 * 直近の売買価格帯の中心点(転換線、基準線) * 過去との価格比較(遅行スパン) * 未来における、株保持者の購入価格帯層(先行スパン1, 2、 雲)を補助線として示し、現在の売買価格と補助線を比較することで、価格と時間を軸として、まさに一目で均衡状態を把握できるようにした点が画期的である。
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